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ネットワークビジネスの仕組みとは?商品・紹介・組織・報酬の流れをわかりやすく解説

「ネットワークビジネスは、どうやってお金が動いているの?」

「人を紹介したら、そのまま紹介料がもらえるの?」

「自分の下に人が増えると、なぜ報酬が増えるの?」

ネットワークビジネス(MLM)について、このような疑問を持っている方も多いのではないでしょうか。

ネットワークビジネスでは一般的に、

商品・サービス
↓
利用・販売
↓
紹介
↓
会員・販売組織の拡大
↓
商品購入・販売実績
↓
会社が定める条件に応じて報酬

という流れがあります。

ただし、すべてのMLM会社が同じ仕組みではありません。

商品、会員制度、購入条件、ポイント制度、報酬プランなどは会社によって大きく異なります。

この記事では、ネットワークビジネスの仕組みについて、**「商品」「紹介」「組織」「売上」「報酬」**の5つの流れに分けて初心者向けに解説します。

ネットワークビジネスの仕組みを一言でいうと?

ネットワークビジネスをシンプルに表すと、

商品・サービスを利用または販売する人が別の人へ紹介し、その紹介によって販売組織が広がっていく仕組み

です。

例えば、

会社
↓
Aさん
↓
Bさん・Cさん
↓
Dさん・Eさん

というように紹介が広がります。

AさんがBさんを紹介し、BさんがさらにDさんを紹介すれば、Aさんから見ればDさんも同じグループの中にいることになります。

このように、紹介によって複数の階層からなる販売組織を形成することから「Multi-Level Marketing(MLM)」と呼ばれます。

通常の小売販売との違い

一般的な商品販売では、

メーカー
↓
卸売業者
↓
小売店
↓
消費者

という流れで商品が届くケースがあります。

一方、ネットワークビジネスでは、

会社
↓
会員・販売員
↓
消費者

という形で、会員・販売員による紹介や販売を通じて商品・サービスが広がります。

さらに、

会員A
↓
会員B
↓
会員C

というように販売員自身が新しい会員・販売員を紹介する場合があります。

そのためMLMでは、単なる商品販売だけでなく、

「誰が誰を紹介したのか」

という組織構造も報酬計算に関係する場合があります。

まず企業が商品・サービスを提供する

MLMのスタート地点は、企業が提供する商品・サービスです。

代表的なものとしては、

・健康食品
・サプリメント
・化粧品
・日用品
・浄水器
・美容関連商品
・通信サービス
・旅行サービス
・福利厚生サービス

などがあります。

ネットワークビジネスというと「人を紹介するビジネス」という部分だけが注目されることがありますが、本来は商品やサービスの販売・提供を伴う事業です。

特定商取引法上の連鎖販売取引についても、消費者庁は商品・権利の販売や役務の提供等を行う事業であることを要素の一つとして説明しています。

STEP1|商品・サービスを利用する

多くのMLMでは、まず会員自身が商品・サービスを利用します。

例えば、

健康食品会社
↓
Aさんが商品を購入
↓
Aさん自身が利用

という流れです。

会社によっては、

愛用者会員

と

ビジネス会員・販売員

を分けている場合もあります。

愛用者会員

商品やサービスを割引価格などで購入することを目的とした会員。

ビジネス会員・販売員

商品を利用するだけでなく、商品を販売したり、新しい会員を紹介したりすることができる会員。

ただし、名称や制度は会社によって異なります。

STEP2|商品・サービスを他の人へ紹介する

商品を利用した会員が、

「この商品を使っている」

「こういうサービスがある」

と他の人へ紹介します。

紹介された人が、

・商品を購入する
・愛用者会員になる
・販売員として登録する

などの行動を取ることで、商品や販売組織が広がります。

例えば、

Aさん
↓
Bさんに紹介
↓
Bさんが商品購入

という流れです。

STEP3|紹介された人がさらに別の人を紹介する

MLMの特徴は、紹介されたBさん自身も新しい人を紹介できる場合があることです。

例えば、

Aさん
↓
Bさん
↓
Cさん

という形です。

さらにAさんが別のDさんを紹介すると、

Aさん
├ Bさん
│ └ Cさん
└ Dさん

という組織になります。

このように枝分かれしながら形成されるグループを、

・組織
・グループ
・ダウンライン
・レッグ

などと呼ぶことがあります。

「アップライン」「ダウンライン」とは?

MLMを理解する際によく出てくる言葉です。

アップライン

自分より紹介関係の上にいる会員・販売員。

例えば、

Aさん → Bさん → Cさん

という紹介関係の場合、Cさんから見ればAさんやBさんがアップラインになります。

ダウンライン

自分から見て紹介関係の下にいる会員・販売員です。

同じ例なら、Aさんから見たBさんやCさんがダウンラインです。

ただし、

「上」「下」という表現は紹介関係を表しているだけで、会社での上司・部下という意味ではありません。

STEP4|商品購入・販売によって売上やポイントが発生する

会員や消費者が商品を購入すると、会社には売上が発生します。

MLM会社によっては、この売上をそのまま円で計算するのではなく、

・PV
・BV
・CV
・ポイント

など、独自の単位へ換算する場合があります。

例えば仮に、

商品A 10,000円
=100PV

商品B 20,000円
=250PV

という仕組みだったとします。

Aさんのグループで、

Bさん 100PV
Cさん 250PV
Dさん 100PV

の商品購入・販売実績があれば、

合計450PV

という形でグループ実績として集計される場合があります。

ただし、

1円=1PVとは限りません。

ポイントの定義や計算方法は会社によって異なります。

なぜ「ポイント」を使う会社があるの?

商品価格と報酬計算の基準を分けるために、ポイント制度を採用している会社があります。

例えば、

販売価格
↓
商品ごとに一定PVを設定
↓
個人・グループのPVを集計
↓
ランクや報酬を計算

という仕組みです。

そのため、

「今月1,000PV必要」

と言われた場合には、

1,000PVを達成するために実際いくらの商品購入・販売が必要なのか

まで確認することが重要です。

STEP5|一定の条件を満たすと報酬が発生する

MLMでは、売上やポイントが発生しただけで必ず同じ報酬が支払われるわけではありません。

会社の報酬プランによって、

・本人の販売実績
・本人の購入実績
・直接紹介人数
・グループ売上
・グループPV
・左右グループのバランス
・ランク
・一定期間の実績

などの条件が設定されている場合があります。

MLMの代表的な報酬の種類

会社によって名称は異なりますが、代表的には次のような考え方があります。

① 小売利益

商品を会員価格などで仕入れ、一般消費者へ販売した場合の差額です。

例えば、

会員価格 8,000円
販売価格 10,000円

なら、

2,000円

が小売差益になるという考え方です。

② 直接紹介に関連する報酬

自分が紹介した人の商品購入や販売実績などに応じて、報酬が発生する場合があります。

ただし、

「人を登録させただけで必ず報酬が出る」という意味ではありません。

どのような条件で報酬が発生するかは会社ごとに確認する必要があります。

③ グループ売上に応じた報酬

自分だけでなく、紹介によって形成されたグループ全体の商品購入・販売実績などをもとに報酬を計算する仕組みです。

例えば、

あなた 200PV
Aさん 300PV
Bさん 200PV
Aさんの紹介者 300PV

なら、

グループ合計1,000PV

として一定の報酬条件を満たす、といった仕組みが考えられます。

④ ランク・タイトルに応じた報酬

一定の売上や組織条件を達成すると、

・シルバー
・ゴールド
・ダイヤモンド

などのランク・タイトルが設定される会社もあります。

ランクが上がることで、

・報酬率が上がる
・追加ボーナスを受け取れる
・報酬対象となる組織範囲が広がる

などの違いが生じる場合があります。

「自分の下に人が増えれば自動的に儲かる」は誤解

MLMについて、

「自分の下に100人いれば自動的に収入になる」

と理解している方もいますが、必ずしもそうではありません。

例えば自分の組織に100人いても、

・商品購入がほとんどない
・販売実績がない
・必要PVを満たしていない
・本人が資格維持条件を満たしていない

場合には、報酬が発生しないこともあります。

つまり見るべきなのは、

人数だけではなく「商品・サービスの購入や販売実績」と「報酬条件」

です。

「2人紹介すれば収入になる」も会社によって意味が違う

バイナリー方式などでは、

「左右に1人ずつ紹介する」

という説明を受けるケースがあります。

しかし、

2人を登録しただけで継続的な収入が保証されるわけではありません。

例えば、

左グループ 5,000PV
右グループ 3,000PV

というように、左右の売上・ポイントによって報酬を計算する会社もあります。

詳しい仕組みについては、

「MLMのバイナリーとは?」

の記事で解説します。

代表的な報酬プランは4種類

MLMの報酬計算にはさまざまな方式があります。

バイナリー

組織を左右2系列に分け、両グループの実績などをもとに報酬を計算する方式。

ユニレベル

自分から直接紹介できる人数の幅を限定せず、階層ごとの売上などをもとに報酬を計算する方式。

ブレイクアウェイ

一定条件を達成したグループが独立する仕組みを含む報酬方式。

マトリックス

「横3人×縦○段」など、組織の幅や深さを一定数に設定する方式。

実際には複数方式を組み合わせたハイブリッド型の報酬プランもあります。

MLMのお金の流れをシンプルにすると

ネットワークビジネスのお金の流れを非常に簡単にすると、

消費者・会員
↓
商品・サービスを購入
↓
会社に売上
↓
会社の報酬プランに基づき計算
↓
条件を満たした販売員等へ報酬

という形です。

つまり、

会社に入ってきた売上のすべてが販売員への報酬になるわけではありません。

売上からは、

・商品の製造・仕入れ
・物流
・システム
・会社運営
・人件費
・広告・マーケティング
・販売員報酬

などに必要な費用が賄われます。

報酬を見るときは「売上」と「利益」を分ける

例えばMLMで、

月5万円の報酬

を受け取ったとします。

しかし毎月、

商品購入 20,000円
交通費 5,000円
交流会費 5,000円
システム費 3,000円

が必要なら、

単純計算では、

50,000円 − 33,000円
=17,000円

となります。

つまり、

「月5万円の報酬」=「月5万円の利益」ではありません。

MLMをビジネスとして検討するなら、

報酬 − 必要経費

で考えることが重要です。

オートシップとは?

MLMでは「オートシップ」という言葉もよく使われます。

オートシップとは、一般的には商品を毎月自動的に注文・購入する仕組みです。

例えば、

毎月10日にサプリメントを自動発送
↓
毎月100PV獲得

という形です。

会社によっては、

一定PVを維持することが報酬資格の条件

となっている場合があります。

そのため参加前には、

・オートシップは必須か
・毎月いくら必要か
・停止できるか
・報酬資格とどう関係するか

を確認しておきましょう。

実際の仕組みを仮の例で確認

架空の「ABC社」を例にしてみます。

ABC社では、

商品1個 10,000円
=100PV

とします。

あなたが、

Aさん
Bさん

の2人を紹介したとします。

さらに、

Aさん → Cさん
Bさん → Dさん

を紹介しました。

組織は、

あなた
├ Aさん
│ └ Cさん
└ Bさん
 └ Dさん

となります。

仮に全員が100PVの商品を購入・販売した場合、

あなた 100PV
Aさん 100PV
Bさん 100PV
Cさん 100PV
Dさん 100PV

合計500PV

となります。

ABC社の報酬プランが、

「グループ500PV以上で一定のボーナス対象」

という条件なら、この時点で報酬資格を満たす可能性があります。

一方、

「1,000PV以上必要」

という会社なら、この状態ではまだ条件を満たしません。

つまり、

同じ5人の組織でも、会社の報酬プランによって収入はまったく異なる

ということです。

特定商取引法では「特定利益」の仕組みも重要

一定の条件を満たすMLMは、特定商取引法上の「連鎖販売取引」として規制されます。

消費者庁は連鎖販売取引について、

・商品やサービス等の事業である
・再販売や販売のあっせん等をする者を参加させる
・「特定利益」が得られるとして誘引する
・「特定負担」を伴う

ものとして定義しています。

例えば、

「あなたが紹介した販売員の売上額の○%を支払います」

「新しい販売員を紹介すると紹介料○円を支払います」

といった利益も特定利益の説明例として示されています。

そのため、報酬プランについては参加者が理解できる形で説明することが重要です。

MLMの仕組みを見るときの7つのチェックポイント

ネットワークビジネスを検討している場合は、次の7点を確認しましょう。

1.何を販売しているのか

商品・サービスそのものを確認します。

2.誰が商品を買っているのか

一般消費者の購入が中心なのか、ビジネス会員自身の購入が中心なのかを確認します。

3.毎月いくら必要なのか

登録費だけでなく、

・商品購入
・オートシップ
・年会費
・システム費

なども確認します。

4.何をすれば報酬が発生するのか

紹介人数なのか、売上なのか、PVなのか、複数条件なのかを確認します。

5.PVと実際の購入金額の関係

「1,000PV必要」と言われたら、実際に何円相当なのか確認しましょう。

6.報酬資格の維持条件

毎月一定の商品購入や売上が必要なのかを確認します。

7.報酬から必要経費を引く

「月収」だけでなく実際の利益を確認しましょう。

よくある質問

Q.MLMは人を紹介するだけで収入になりますか?

会社によって異なります。

直接紹介に関連する報酬制度がある会社もありますが、多くの場合、商品購入・販売実績、ポイント、グループ売上、ランクなど複数の条件が設定されています。

「人を入れれば必ず儲かる」という理解は適切ではありません。

Q.自分が紹介していない人の売上からも報酬が出ますか?

報酬プランによっては、自分から直接紹介した人だけでなく、その先に形成されたグループの販売実績が報酬計算に影響する場合があります。

どこまでが報酬対象になるかは会社ごとに異なります。

Q.人数が多ければ多いほど稼げますか?

単純に人数だけで決まるわけではありません。

商品・サービスの購入や販売実績、ポイント、資格条件などが重要です。

Q.PVとはお金ですか?

通常、PV自体は円ではなく、会社が報酬計算などのために設定しているポイントです。

商品の金額とPVの換算方法は会社によって異なります。

Q.毎月商品を買わなければ報酬はもらえませんか?

会社によって異なります。

一定の商品購入やPVを報酬資格の条件としている会社もあれば、異なる条件を設定している会社もあります。

公式の報酬プランを確認しましょう。

Q.報酬プランはどれが一番稼ぎやすいですか?

バイナリー、ユニレベルなど、方式の名称だけで優劣を決めることはできません。

商品の販売状況、必要PV、報酬率、資格条件、組織条件などを総合的に確認する必要があります。

まとめ|MLMは「人」ではなく商品・売上・条件まで見る

ネットワークビジネスの仕組みを理解するとき、

「人が人を紹介する」

という部分だけを見ると、本質が分かりにくくなります。

基本的な流れは、

① 商品・サービスがある
↓
② 会員・消費者が利用・購入する
↓
③ 商品やビジネスを紹介する
↓
④ 紹介によって販売組織が広がる
↓
⑤ 商品購入・販売実績やPVが積み上がる
↓
⑥ 会社が定める条件を満たす
↓
⑦ 報酬が発生する

という形です。

そして会社を比較するときに重要なのは、

・商品・サービス
・実際の購入者
・毎月の費用
・PV
・報酬条件
・ランク条件
・解約条件

まで確認することです。

「○人紹介すれば稼げる」

という説明だけでは、MLMの収益構造を正確に理解することはできません。

「誰を紹介したか」だけではなく、「何が売れ、その売上がどのように報酬へ変換されるのか」

まで確認すると、その会社の仕組みが見えやすくなります。

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※本記事はネットワークビジネスの一般的な仕組みについて説明するものであり、すべてのMLM企業が同じ制度を採用しているわけではありません。商品、会員制度、購入条件、報酬プラン等については各社の最新の公式資料・契約書面をご確認ください。

【主な参考情報】
・消費者庁「特定商取引法ガイド|連鎖販売取引」